●2000年 倖田來未のデビュー
倖田來未は、1999年、京都精華女子高等学校在学中にテレビ東京で放送していたオーディション番組「ASAYAN」内「モーニング娘。追加メンバーオーディション」において、後藤真希とその座を争ったが、先行して行われていたエイベックス(エイベックスエンタテインメント)主催のオーディション「avex
dream 2000」にて準グランプリを受賞した。
これにより倖田來未は、同社でレッスンやトレーニングを無償受講できる権利、同社との専属契約権を獲得した。2000年12月6日、エイベックスのrhythm
zoneレーベルよりデビュー決定。
先にアメリカで「KODA」名義でデビューし、1stシングル「TAKE BACK」は全米で先駆けて発売。
全米ビルボードダンスポップセールスチャートで初登場19位、最高18位を記録。
更に2ndシングル「Trust Your Love」がビルボード総合セールスチャート初登場39位にランクイン、倖田來未は、日本人のチャートインとしては7人目で、またダンスポップセールスチャートでは初登場1位を獲得した。
●2000年-2002年 倖田來未の下積み・売れない時代
倖田來未は、華々しく「凱旋デビュー」を飾る予定だったが、その目論見は外れ、オリコンチャートでは「TAKE BACK」が初登場59位、「Trust
Your Love」が初登場18位でスマッシュヒットという結果に終わった。
さらに続く3rdシングル「COLOR OF SOUL」、4thシングル「So Into You」でも、高い歌唱力と定評のあるダンス力で着実にファンを増やすものの、ヒットとはならなかった。
当時は音楽番組に出演しない路線をとり、専らクラブなどで歌っていた。倖田來未、本人はその時を振り返り「辛かったけど夜中3時ごろに歌ったりして、声帯が強くなったり度胸が据わったりした。
下積み時代に感謝している」と述べている。
●2003年-2004年 倖田來未のヒットによる浮き沈み
そんな倖田來未に転機が訪れた。2003年にスクウェアエニックスから発売された大作ゲームソフト「ファイナルファンタジーX-2」のテーマ曲で7thシングル「real
Emotion / 1000の言葉」がオリコンチャート初登場3位で累計23万枚のヒットで知名が急上昇。
しかしその後の8thシングル「COME WITH ME」や9thシングル「Gentle Words」はセールスには余り恵まれなかった。
8kgのダイエットに成功したのはこの頃で、現在の「エロカッコいい」とマスコミから呼ばれる倖田來未のスタイルが確立されたのは、10thシングル「Crazy
4 U」(TVアニメギルガメッシュ主題歌 avex mode)の頃。
この頃から、クリスティーナ・アギレラなどの海外アーティストから大きな影響を受けるようになり、露出度の高い服装やPVなどがマスコミによって大きく話題にされた。
そして2004年、倖田來未も友情出演した映画「キューティーハニー」の主題歌「キューティーハニー」を収録した11thシングル「LOVE
& HONEY」が久々のオリコンチャート初登場4位を記録。
13thシングル「奇跡」(NHK2004〜2006年サッカー中継テーマソング)もTOP10入りを果たし、徐々にマスコミによって大きく取り扱われるようになっていった。
しかし、この頃から初期の正統派路線が失われたことを嘆くファンも多く、コンサートでコンドームを客に投げつけるといったやりすぎの演出も指摘されている。
●2004年-倖田來未の現在 ブレイクへ
2004年の末頃から人気音楽番組に出演するようになり、4thアルバム「secret」がオリコンチャート初登場3位、累計50万枚のスマッシュヒット。
ライブやPVではFカップバストや美脚を強調した露出度が高い服装や、バニーガール、女教師などのコスプレを披露し、その独特のスタイルが「エロカッコイイ」「エロかわいい」「エロカッコかわいい」と形容される。
2005年になって16thシングル「Butterfly」が初登場2位と自己最高記録を更新。
その勢いに乗り5年間の集大成となるベストアルバム「BEST~fist things~」を発売。倖田來未は総合的に人を楽しませるエンターテイナーを目指しており、ベストアルバムの発売時に「ベストアルバムがミリオンセラーしたら、クラブのママをやります」と宣言した。
ベストアルバムの純売り上げ枚数はミリオンを記録、1日限定で銀座に「club 倖田」を開店。セールスは更に伸び続け累計は140万枚を記録した。
この頃から、倖田來未は、浜崎あゆみと肩を並べるエイベックスの稼ぎ頭となる。そんな中、倖田來未が取り組んだのが、同年12月7日から2006年2月22日まで、原則として毎週水曜日ごとに12週連続で新作シングルをリリースする世界初の試みである。
第一弾シングル「you」は、倖田來未自身初のオリコンチャート初登場1位(初動7.2万枚)を記録。続く「Birthday
Eve(5万枚限定生産)」「D.D.D. feat. SOULHEAD(5万枚限定生産)」も好セールスを記録した。
同年12月31日、「Butterfly」で第47回日本レコード大賞を受賞、NHK紅白歌合戦にも初出場。
しかしレコード大賞受賞には、レコード大賞が掲げる『大衆に影響を与えた楽曲』という条件を満たしていないのではないか(「Butterfly」は最高2位・年間85位)という指摘があり、倖田來未本人もレコード大賞終了後に「今年は露出で注目されたけど、来年はもっと音楽で注目されたい」と発言している。
2006年も年明け早々オリコンチャートで3楽曲同時Top10入りという2003年のB'z以来、そして女性アーティストでは初の快挙を成し遂げた。
同年3月8日に12週連続発売シングルを全て収録した(※但し「Boys?Girls」、「Sweet Kiss」は未収録)ベストアルバム「BEST〜second
session〜」を発売する。
しかし、これはベストと冠してはいるものの「収録された全曲が先行シングルとしてカットされたオリジナルアルバム」と定義することも出来るため、昨今のベスト盤乱発問題と共に商業主義であると、5万枚限定生産シングルを買うことが出来なかったファンの間ですら、批判も出ている。